「リアルな痛みを歌詞に」 安田レイ、新曲『Not the End』で描く希望と絶望
安田レイにニューシングル「Not the End」についてインタビュー。今作は過去最高に作詞に悩んだそうで…。
■希望と絶望のバランス感
———今回の楽曲制作において、こだわった部分はどこになりますでしょうか。
安田:「光と闇のバランス感」ですかね。絶望的すぎてもダメだろうし、ボジティブ過ぎても違うだろうし…。
「すごい絶望的な歌詞にしてほしい」と言われて最初に書いたものがあまりにも絶望的すぎて(笑)「これちょっとヘビーすぎるよね…」となりまして、それから微調整していい感じの希望と絶望のバランスに辿り着きました。
目の前の暗闇のことを歌っているけど、「それでもあなたと一緒に生きていきたい」という光のパートも存在している。このバランス感、難しかったなぁ…。
———確かに、メロディや歌詞で明暗を行き来している印象を受けました。ちなみに、気に入っているフレーズなどはありますでしょうか。
安田:「わたしを奪って行くの」というフレーズがとても気に入っていて。今までの自分とは違う自分になっていくというか、すごい大事なものを奪われて、蝕まれているイメージで…。
その後「世界が少しずつ 壊れても」と絶望が続くのですが、「あの日の約束 変わらずここにあるよ 」でちょっとだけ希望を残すパートに繋がっています。
———ちなみにですが、「あの日の約束 変わらずここにあるよ」はドラマの初回にあった「今夜大事な話がね…」というあのシーンと掛かっているのでしょうか。
安田:そうですそうです! その約束を果たさずに二人は離れてしまって…この後どうなってしまうのかというそのシーンをまんまサビに入れてみました。
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■歌詞には隠し要素も
———かなり作品と通ずる部分があると思うのですが、ドラマの人物目線で歌詞が書かれていたりするのでしょうか。
安田:今回はヒロインである来美ちゃん目線で、「きっとこんな感じで世界を見ているんだろうな」と意識して書きました。なので、来美ちゃん目線であり、私目線であり、世の中の人の目線ですかね…!
あと、じつはDメロの中に来美ちゃんの相手役の(間宮)響さんの「響」ってワードが入っていて。これ絶対入れたいな〜と思った時にちょうどDメロがマッチしててここだ! みたいな。これはまだYouTubeのコメント欄でもバレてませんでした(笑)
———そんな隠し要素まで…! また、今回のサビの部分の「lie、cry、bye」と繰り返す部分が印象的だったのですが、こちらも意図的にそうされたのでしょうか。
安田:そうですね、メロディラインを聞いた時に日本語が当てはまらないかもと思いまして。そこでキャッチーで韻を踏んだ感じがいいかなと思って使ってみました。いつかライブで会場にいるみんなと一緒に歌ったら楽しいんだろうなというのも想像してニヤニヤしながら書きましたね(笑)