本日はバレンタイン 一見クールな文学美女に「キュンキュンする名作」を聞いた

文学ソムリエの奈々ちゃんが、今回はバレンタインにぴったりの作品を紹介。美女が選ぶ「読むと恋がしたくなる」本とは…?

2021/02/14 17:30



■奈々ちゃんの考察が深すぎる…

そんな同作について、奈々ちゃんは「ツキコさん(主人公の女性)の過去がほとんど描写されないのが良いんですよ…」としみじみ語る。

「過去が描かれていないのは、ツキコさんの『今の先生との出会いを残しておきたい』という気持ちの現れだと私は思います!」「そう考えると文中の言葉の節々にもそれを感じさせるものが多くて…キュンキュンしちゃいます(笑)」と魅力について語る奈々ちゃん。

あまり「キュンキュン」といった浮いたワードを使わない印象があった彼女だが、琴線を震わせる本に出会うと、キュンキュンしっ放しのようだ。


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■「大切な人をなくしてしまう」恐怖

八木奈々

男女の程よい距離感の日常が主体となる『センセイの鞄』に対し、『ストーリー・セラー』は最愛の人を亡くしてしまうという悲劇が主軸となり、普通に読んでいただけでは気づかないような「仕掛け」も満載。様々な考察が可能となっている。

また男女の馴れ初めや過去についての描写も多く、そういった意味でも『センセイの鞄』とは対になっているかもしれない。

こちらはサイドAとサイドBの2章構成となっており、奈々ちゃんは「サイドBの冒頭の一文にぜひ注目して頂きたいです」とターニングポイントになる部分を強調。

八木奈々

「有川さんはご自身の夫に関する話題をよくされる方で、後書きなんかにもふとしたエピソードが出てくることが多いんですよね」「なので、自分の本当に大切な人が亡くなってしまったら…という描写には、本当に鬼気迫るものがあります」とも語ってくれた。

前回は企画一発目ということもあり、若干の緊張が見られた奈々ちゃんも、今回はスタート直後からいきなりテンションマックスに。時には「こんなにアグレッシブな発言もするんだ…」と、ついこちらが聞き返してしまう意外な豹変ぶりも見せるので、今後の企画にも期待してほしい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ 取材協力/八木奈々

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