夕食難民の次は「二次会難民」 店を追い出された人たちが集まる闇夜の公園

緊急事態宣言が発出され1ヶ月。街には自粛疲れを起こした人たちが集まり始めた。

2021/02/15 07:40

新橋

先日、“若者の街”東京・渋谷で「夕食難民」たちが路上宴会を繰り広げている事象を報じたが、コロナ改正特措法が施行された13日、“サラリーマンの街”東京・新橋でも似たような光景が広がっていた。


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■駅前の桜田公園

JR「新橋駅」烏森口を出て1、2分ほどの場所に、サラリーマン憩いの場所「桜田公園」がある。広さは2,671平方メートルと駅前の公園としてはかなり広く、1991年に114年の歴史に幕を閉じた旧桜田小学校校庭を活用した場所である。

営業時間短縮に応じない事業者に「過料」を科すことができる新型コロナウイルス対策の改正特別措置法が13日より施行され、周辺の飲み屋街は20時にはかなり静まり返っていたが、この公園は平時よりかなり賑やか。飲食店を追い出された大人たちがここで「二次会」を行っているからだ。


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■70、80人の姿が

新橋

うっすらと街頭の当たる公園には4、5人構成の集団が約15グループ。人数を数えると70人ほどだ。この日は気温も暖かったこともあり、みな花壇の縁に腰掛けたり、直接地面に座ったりしながら缶ビールや缶チューハイで乾杯している。

渋谷では喫煙やゴミのポイ捨て、さらには人との距離がだいぶ近い印象があったが、ここ新橋はだいぶ秩序が保たれており、小規模な花見会場といったイメージ。どのグループも一定の距離をとって静かに酒を楽しんでいた。

現場を出ようとしていた38歳男性に話を聞いた。「居酒屋を出てここでプチ二次会。19時ラストオーダーじゃ酒もゆっくり飲めないですからね。自粛が大事なのはわかっています。でも、みんなと飲むのは本当に久しぶりだったので、全然話し足りなくて…」とここを訪れた理由を話し、自粛活動にもだいぶ辟易している様子を見せていた。

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■「公園での酒盛り」について
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