柄本佑は「歌舞伎俳優のように血統書つき」 『痛くない死に方』高橋伴明監督が語る
柄本佑主演『痛くない死に方』の高橋伴明監督とドキュメンタリー『けったいな町医者』の毛利安孝監督が語り合う。
■お互いにフォローし合う作品
長尾氏の原作による映画と、長尾氏を被写体としたドキュメンタリーが、同じ人物を題材にしながらもまったく違うものになっているとの声に、高橋監督は「違う作品になっているけれど、お互いにフォローし合う作品」と話す。
2作を観たインタビュアーの月永理絵氏も、「『痛くない死に方』は俳優さんが演じているけれど、『けったいな町医者』を観て、事実に基づいてこの映画ができ上がったのかという互換関係を感じた」と振り返った。
このほか、同番組では2作品の企画の経緯などの裏話も披露しているという。
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■作品概要
【映画『痛くない死に方』】
監督・脚本:高橋伴明
出演:柄本佑、坂井真紀、余貴美子、大谷直子、宇崎竜童、奥田瑛二
2月20日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
あらすじ:在宅医療に従事する河田仁(柄本)は、末期がん患者の男性を担当したものの、電話での対応に終始し、患者は苦しんで亡くなってしまう。男性の娘・智美(坂井)は、父のために在宅医療を選択したはずが、結局苦しめてしまったことで自分を責める。
先輩の在宅医・長野(奥田)から、病院のカルテではなく患者本人を見て処置をすべきだったと指摘された河田は、自身の診断ミスで患者を苦しめたことに後悔する。
その2年後、河田は末期の肝臓がん患者・本多彰(宇崎)を担当する。ジョークと川柳が好きで明るい本多や、同じくいつも明るい本多の妻・しぐれ(大谷)とともに、河田は「痛くない死に方」の実践を目指す。
【ドキュメンタリー『けったいな町医者』】
監督・撮影・編集:毛利安孝
出演:長尾和宏医師
ナレーション:柄本佑
2月13日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
あらすじ:病院に勤務していた際、「家に帰りたい。抗がん剤をやめてほしい」と話していた患者が自殺をしたことを機に、病院を辞めて尼崎の商店街で開業した長尾氏。勤務医時代に1000人、在宅医となってから1,500人を看取った経験から、多剤処方や終末期患者への過剰な延命治療に異議を唱えている。
そんな長尾氏に、新型コロナウイルスが猛威を振るう前の2019年末に密着。24時間いつでも患者の元に駆けつける長尾氏の日常と、在宅医療の様子を追い、「幸せな最期とは何か」「現代医療が見失ったものとは何か」を問いかける。
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(文/しらべぇ編集部・しばたけろこ)