電車から見た「ある駅名」に絶望 埼玉県民の心震わせる看板に反響相次ぐ
ツイッター上で、とある看板が話題に。多くの埼玉県民の心を震わせまくっているようだ。
■看板は「2つ」あった!?
JR新宿駅より湘南新宿線(高崎線直通)に揺られること約1時間の距離にあるのが、鴻巣駅。鴻巣市は多くの埼玉県民から「運転免許を取得する場所」として認識されており、Googleの検索バーに「こうのす」どころか「こうのs」と打っただけで、「鴻巣」でなく「鴻巣免許センター」が優先的にサジェストされるほど。
実際記者も、最後に同市を訪れたのは、うっかり失効させてしまった免許を再取得した際である。「変わらないな…この町も」とエモい気分になったのもつかの間、駅の前にはいつの間にか「住んで埼玉」の看板が設置されているではないか。
しかもこちらは「鴻巣市民に免許センター遠いと主張することで、東京寄り住みをアピールしがち」という、かなりの自虐ネタである。
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■「住んで埼玉」を直撃した
続いては岡野氏に、これらの看板の主旨について訊ねてみた。
「埼玉がいいを増やす」をテーマに、埼玉に住みたい人やファンを増やす活動をしている岡野氏は、あるとき、鴻巣駅前の看板がお手頃価格で使用できることを知り、出稿を検討。
「普通の広告を出しても埋もれるので、ネットで拡散されやすいネタを考えました」と当時を回想している。ツイッターで毎朝投稿している「埼玉あるある」が人気のため、同様の「あるあるネタ」を掲示することに思い至ったそうだ。
ちなみに看板が設置されたのは、昨年8月からだという。
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■鴻巣市民に感想を聞くと…
いち埼玉県民として大いに心が揺さぶられたが、じつは記者は浦和在住。都心へのアクセスが非常に良好な上に「PARCO」を有しているため、浦和の民は埼玉カーストの中では最上位を自認しており、事実上の東京都民のようなものである。
そのため今回の看板についてのより正確な反応を見るため、生まれも育ちも鴻巣市である30代女性に、詳しい話を聞いてみた。
件の「高崎線」に関する看板を見せてみると、「大宮以北に住んでいる高崎線ユーザーなら、誰でも経験したことがあるのでは?」「土呂で気づいて引き返せたならかわいいもんよ」という燻銀なコメントが。
歴戦の勇士のような発言にはやはり並大抵ではない苦労があったようで、「いまだに2年に一回くらいは土呂で慌てて下車しています」とのこと。ちなみに女性の弟は数年前に酔って乗車した終電が宇都宮線だった挙句、土呂より北上した地点で事態に気がつき、頬を濡らしたという。
「寝て起きたら(高崎線終点の)籠原だったとき以上に絶望する」というコメントも見られ、我々が思っている以上に、「鴻巣市民が宇都宮線に乗ってしまう」という行為は痛みを伴うようだ。
なお免許センターがあまりに有名になってしまった感があるが、じつは鴻巣には世界記録を持つ打ち上げ花火や、鮮やかな雛人形など見所が多数。
本日19日より駅直通のショッピングモール「エルミこうのす」にてド派手かつ華やかな雛祭りのイベントが開催されるため、ぜひ多くの人に訪れてほしい。その際はうっかり宇都宮線に乗ってしまわぬよう、要注意だ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)