全国唯一、山口県光市「おっぱい都市宣言」が話題 実施の狙いと思いを直撃
全国でも珍しい「おっぱい都市宣言」に込められた想いとは。その実態に迫った。
日本の人口は近年減少局面を迎えており、厚生労働省によると2065年には総人口が9,000万人を割り込み、高齢化率は38%台の水準になると推計されている。そんな中、全国で唯一の「おっぱい都市宣言」が話題を呼んでいる。
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■少子高齢化が進行
初代内閣総理大臣・伊藤博文が9歳まで過ごした山口県光市。現在人口約5万人だが、2040年には約3万8千人に減少すると予測されている。
また、14歳以下の人口は1995年から20年間で2千人以上減少している中、65歳以上の人口は7千人以上増加しており、今後ますます少子高齢化が進むことが懸念されている。
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■母乳栄養の重要性に着目
この街で実施中の「おっぱい都市宣言」。SNS上では「自治体でそんなことをやるわけがない」といった声があがっているが、この宣言の始まりは1976年にさかのぼる。
当時は粉ミルク全盛の時代だったが、光市では母乳栄養の重要性に着目。母子保健活動の重点目標として掲げて広く市民への周知を図っていった。その結果、母乳栄養率の高い地域として県内外から注目を集めるようになった。
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■おっぱい育児の推進
母乳育児推進に始まった活動は、より豊かな子育てを推進するため、栄養法や子供の年齢にかかわらず、胸でしっかりと子供を抱きしめ、いとしむふれあいの子育て「おっぱい育児」の推進へと広がったいった。
1995年には光市議会で「おっぱい都市宣言」が決議されて、その後大和町との合併で一時失効したが、2005年に改めて決議された。