聖火辞退リレー止まらず福島県の斎藤工も 県民は「走る予定だったと初めて知った」
聖火リレー辞退が相次ぎ、スタート地点の福島県でも。地元の反応とは…
聖火リレーで福島県を走る予定だった俳優の斎藤工(39)が、東京五輪の聖火ランナーを辞退することが27日分かった。SNS上では「聖火辞退リレー」が止まらないと話題になっている。
■新型コロナウイルスの影響
斎藤工の所属事務所によると、新型コロナウイルスの影響で撮影などのスケジュールが流動的となり、調整がつかなくなったという。延期前の2020年の聖火リレーでは初日の3月26日に南相馬市を走る予定だった。
斎藤は東京都出身だが、発案した移動映画館プロジェクト「シネマバード」がこれまで2度福島県で開催された縁もあり、県内を走ることになっていた。また、福島第一原発事故の現場対応にあたった作業員らの姿を描いた映画『Fukushima 50』にも出演している。
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■今回初めて知った
今回の聖火リレー辞退について、南相馬市の60代男性は「そもそも斎藤工を知らない。地元出身の『箱根駅伝・山の神』に走ってもらえばいいだろう」と述べた。
また、郡山市の40代女性は「斎藤工が県内を走る予定だったことを、今回初めて知った」と話し、いわき市の50代男性は「県出身の有名人が走らないと地元は盛り上がらない」と語った。
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■TOKIOらも走る予定
2020年1月に福島県は、東京五輪の聖火リレーで県内を走るPRランナーに、人気グループ「TOKIO」のほか、NHK連続テレビ小説「エール」で主演を務めた俳優の窪田正孝。
さらに、いわき市が舞台の映画「フラガール」に出演した南海キャンディーズ・しずちゃんら6人を起用すると発表していた。TOKIOは日本テレビ系の番組「ザ!鉄腕!DASH!!」で2000年に始まった人気企画「DASH村」で浪江町の里山を開墾し、農業や家屋の修復などに挑戦。
東日本大震災以降は原発事故に伴う風評払拭のため、県産農林水産物の安全性や品質の高さをPRするCMへの出演を続けていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)