『名探偵コナン』のチョコ、原材料を見ると…　予想外のレシピに驚きの声相次ぐ

■担当者も思わず「なんやて」と驚愕

コラボ商品を開発する際は、まずショコラティエと企画担当がそれぞれ原作を見てキャラのイメージをつかみ、味の方向性について打合せを実施。

その際に平次のチョコに関しては「大阪風で、ちょっと驚きのある味にしたいよね」ということで、出汁を使ってカカオの甘味、苦味の中に「旨み」のあるチョコレートを作ってみようという発想からスタートしたという。

企画担当者は「正義感が強く、ピンチのときには協力してくれる人情の厚さを表現したい。親しみやすさと共に、深みのある味わいになれば…」という希望の元で田中丸氏に試作に入ってもらったところ、次の打ち合わせで出てきた試作品第1弾には、出汁だけでなく、マヨネーズと醤油、青のりが入っていたのだ。

「出された瞬間、『なんやて！？』というワードが頭をよぎりました」「もう完全にたこ焼きですよね」と、冷静に当時の心境を語る担当者。青のりは流石に磯の香りの主張が強過ぎたため外し、出汁・マヨ・醤油を三本柱に据えることを決意する。

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■試行錯誤の末に辿り着いたのは…

そこから幾多の試行錯誤を経て、マヨネーズの酸味のバランスを何回か調整した結果、チョコらしからぬインパクトの強い「平次フレーバー」が見事完成。

田中丸氏は以前、都内のオーセンティックバーでたこ焼きを表現したクリエイティブなカクテルを味わったことがあり、野菜の甘みや出汁の旨み、マヨネーズのコクが合わさった本格的な味わいに感動した経験が、味の着想となっているそうだ。

「飲み物でここまで洗練された表現ができるのならチョコレートでもできるのではないか。かなり攻めた味ですが、チョコレートとして味をまとめられる可能性を感じました」という熱意のもと、今回のコラボに取り組んでいった。

企画担当者も、「確かに一見したインパクトは強いですが、面白いもの・味の表現に本気で取り組んでお作りしたチョコレートです」と大プッシュしている。

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■気になる味のほうは…

なお、味わいについては「甘じょっぱくて酸味があり、旨みの強いチョコレートです。かつお出汁、醤油、マヨネーズとカカオの苦味が一つになることで、和の雰囲気が生まれ、たこ焼きのソースを思い起こさせる味わいになっています」とのこと。

隠し味に「みりん」のような風味をもつゴマの花のはちみつを入れているのもポイントだ。

「他のラインナップと比べると異色のフレーバーですが、お酒が飲める方はクラフトビールなどと合わせてお召し上がり頂くと良いと思います」と通な味わい方を紹介してくれた。

またキャラクターとのコラボスイーツについては、「作品に対する熱い想いを持ったファンの方々に向けて、見た目だけでなく『味覚』の面から作品世界を体感していただきたいという願いを込め、ファンの皆様に負けない熱量で企画、製造に取り組んでおります」という熱意のこもったコメントが。

原材料を見ただけでは、思わず尻込みしてしまうフレーバーだが、ぜひ手にとってもらいたい。ちなみに「Lady Bear NEWoMan 新宿店」では2月28日から、「Lady Bear 築地店」では本日1日から販売が開始されているため、早速チェックしてみよう。

※事前予約必須の日にちもあるため、詳しくは公式サイト参照

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（取材・文／しらべぇ編集部・秋山 はじめ）