学校で被災し“先生”になった女性へ 藤井アナがかけた言葉に視聴者も涙
学校で被災し、現在は保育士として働く女性へのインタビュー。藤井貴彦アナウンサーの「最高に温かいひと言」に視聴者も涙
東日本大震災の発生から10年となる11日、NHKと民放キー局5局が番組制作を共同で手掛けるプロジェクト「キオク、ともに未来へ。」として、各局で様々な番組が放送されている。
日本テレビでは、同日午後1時55分から『NNN未来へのチカラ』が放送。同局の藤井貴彦アナウンサーが、地震発生時刻と重なる時間帯を担当し、温かい言葉が反響を呼んでいる。
■津波映像と向き合う
藤井アナは、改めて震災と向き合うことに「もう、(あの日を)思い出したくもないと仰る方もいるかもしれません」としつつ、「それでも、私たちはいつ来てもおかしくない津波に備えてもらい、未来の命を1人でも多く救うために、津波の映像を検証し、命を守る行動を探りました」と説明。
そして番組内では、津波で校舎が全壊し「震災遺構」として残されている、岩手県陸前高田市立気仙中学校の卒業生である女性が、現地からの中継に出演した。
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■保育士になった女性に「先生」
地震発生当時、学校では体育館で卒業式の練習が行われており、先生たちの指示ですぐに高台へ避難したため、全員が助かった。
現在は地元で保育士として働いているという女性は、「10年前の今日、先生方の的確な指示のおかげで避難することができ、命を救ってもらいました。いまは、自分が保育士として子供たちの命を預かる立場になったので、子供の命を守ることを、最も大事にしています」とコメント。
すると藤井アナは、これまで女性を名字に“さん”を付けて呼んでいたが、中継の最後で「先生、ありがとうございました!」と、めいっぱい温かい言葉でねぎらった。
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■「泣いた…」多くの反響
コロナ禍においても、人々の不安な心に寄り添い、温かい言葉を発信し続けてきた藤井アナ。
この10年を力強く歩んできた女性への「先生」という藤井アナのひと言には、視聴者からも「本当に藤井アナって素敵な方だなぁ。そしてプロフェッショナルだなぁ」「とっさに『先生』って呼ぶのホントすごい…人良すぎ」「藤井アナの『先生』に涙」「あの保育士の先生になった子、嬉しかったやろなあ」と多くの反響が寄せられている。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)