サメ映画愛する「午後ロー」が25周年 番組Pが明かす「史上最大の思い出」とは?
カルト的人気を誇る「午後のロードショー」が放送開始25周年を迎えた。同番組プロデューサーにこれまでのマル秘エピソードを振り返ってもらった…!
■最も視聴率があったのは…
———過去25年間で最も思い出に残っているタイトルはありますか?
岡本:嬉しかった思い出のある作品は、歴代最高(※編集部注・個人視聴率3.4%・ビデオリサーチ調べ〔関東地区〕)の視聴率を取ることができた2020年5月6日のゴールデンウイークに放送した邦画『殿、利息でござる!』です。
疲弊した村の将来を憂いた有志が藩にかけあって村を救うという心温まる物語なのですが、緊急事態宣言下で皆さんが辛い思いをしている状況とシンクロし、視聴率に繋がったのだと思います。
また、同年10月31日ショーン・コネリーが亡くなった際には、翌月3日に主演作『レッド・オクトーバーを追え!』を放送。「午後のロードショー」でもお世話になっていた名優の追悼をきちんとできたことも思い出深いです。
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■「竜巻映画」放送中に竜巻発生
———時事に合わせた細やかな映画チョイスも番組の醍醐味ですね。
岡本:逆にヒヤッとした思い出としては、これだけ沢山映画を放送していると、映画の内容と実際の事件がシンクロすることが時々あり、『シャークネード』(編集部注・サメが竜巻に乗って人間を襲うパニック映画)放送中に関東エリアで竜巻が起きてしまい、ちょうど映画で竜巻が起きているシーンの最中に現実の竜巻注意情報が出てしまい慌てたことがあります。
また北朝鮮のテロリストがアメリカのホワイトハウスを占拠して、核ミサイルを暴発させようとする内容の『エンド・オブ・ホワイトハウス』を放送する2日前に、実際に北朝鮮がミサイルの発射実験をし、作品を急遽差し替えることになったことも記憶に残っています。
直近では、ニコラス・ケイジ5度目の再婚のニュースが報じられていますが、ちょうど放送25周年記念企画として、3月18日『スネーク・アイズ』、3月25日『ザ・ロック』の2本を“木曜はニコラス・ケイジ”として特集を組んでいたので「これまたタイムリーだなぁ」と思っていました。