北海道・根室市の充実した新型コロナ感染対策が話題 市役所に内容を直撃
新型コロナ感染症対策が充実している理由とは。全国初の取組も新たに実施。
北海道の最東端に位置し、年間平均気温約7℃の「朝日にいちばん近い街」根室市。この街の充実した新型コロナウイルス感染対策が話題を呼んでいる。
画像をもっと見る
■全国からの寄付が約4億円
人口約2万4千人の根室市は、全国から「新型コロナウイルス感染症対策寄付金」を募集し、1日までに約4億円集まった。また、ふるさと納税制度も充実しており、新鮮なバフンウニやイクラ、希少な花咲ガニを返礼品として用意。
昨年度のふるさと納税額は約65億円だったが、今年度は約125億円になる見込みだ。市は、「新型コロナウイルス感染拡大防止策」と「経済回復に向けた支援策」を両立するために、基金を設置。
関連記事:ミキ・昂生、新型コロナ感染を発表 1週間前には陰性報告も…
■出稼ぎ者への補助は全国初
この基金を活用し、全国的には珍しい数々の施策を実施中だ。まず市内の医療現場には、サージカルマスク、グローブ、消毒液等を3ヶ月ごとに配布。さらに、市内の医療・介護・福祉・保育施設従事者約1,500人対しては、毎月1回定期的にPCR検査を実施している。
今回は新たに市外に出稼ぎに出ている人等が、市に帰省する際にPCR検査または抗原検査を受けた場合、1回の検査につき1万円を限度として検査費用の補助を行う。
根室市は水産業が盛んなため、コンブ漁などが休みになる冬季に漁業者の多くが出稼ぎに行き、春の漁期に合わせて戻ってくる。
関連記事:ミキ・昂生、新型コロナ感染を発表 1週間前には陰性報告も…
■学生や里帰り出産も対象
出稼ぎ者以外にも、市外で学ぶ学生が帰省する際や市外で出産をする妊婦が戻ってくる場合にも適用される。さらに、根室市に住民登録している2親等内の親族がいる人の里帰り出産も対象となる。
市は「抗原検査キット」も準備しており、市外に住んでいる対象者には郵送対応も行う。当初の予算として208万円を確保しているが、対象者すべての申請を受け付ける。当初予算を越えた場合には、予備費で対応する。
・合わせて読みたい→松村邦洋、新型コロナ感染が判明 ネットでは心配や応援の声相次ぐ
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)