中華料理屋入り口に貼られた「果たし状」が話題 明らかに店主もノリノリだった
大きな話題を呼んでいる劇場版の『シン・エヴァンゲリオン』だが、同作に対する愛情が凄まじい中華料理屋が話題となっている。
■上映翌日にツイッターを見てびっくり
今回のインタビューに応じてくれたのは、同店店長の大島稔弘(おおしま・としひろ)さん。丸の内、銀座、神楽坂など都内の店を中心とした修行を経て、2018年3月に独立してWOK2をオープンしたという。
話題となったツイートについて話を聞いてみた。大島さんが反響に気づいたのは投稿の翌9日だったといい、ツーリング中にツイッターを確認し、店の入り口の写真ツイートに10万件以上もの「いいね」がつくほど話題になっていたことを知り、思わず驚いてしまったという。
「現在(19日時点)は緊急事態宣言の影響もあって、ディナー営業は予約があった日だけ、と決めているんです」「8日は15時になってもディナーの予約がなかったので、ランチ営業後に『…よし、行くか!』みたいなノリでお店を閉めて、映画を観てきました(笑)」と当時の様子を振り返る大島さん。
『エヴァ』直撃世代ということもあり、今回の劇場公開を本当に心待ちにしていたそうだ。18日には2回目の鑑賞を済ませており、「少し綺麗に纏まりすぎちゃってたかな…」と口にしつつも、「終わってしまって寂しいです」「3回目も観に行く予定です」と、『エヴァ』愛を感じさせる様子が会話の節々から伝わってきた。
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■過去の「告知」でもはっちゃけていた
話題の告知文をめぐり多くの『エヴァ』ファンから共感の声が相次いだワケだが、じつは同店では以前より、休業の際はユーモアあふれる文章を張り出していたという。
大島さんは、「最初の頃は真面目なお知らせを書いていたのですが、ある日『少しふざけるか…』と思い、書き始めた文章が常連さんから好評でして」と振り返る。
例えば5月ごろに「コタツをしまうので休みます」と休みの理由を正直に張り出したところ、常連から後日「コタツしまえた?」という質問が寄せられるなど、こちらの告知文を楽しみにしているという客も少なくないようだ。
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■料理の方も激ウマ
あふれる『エヴァ』愛とユーモアセンスで話題となっているWOK2だが、料理の方もまさに絶品である。ランチセットの「青椒肉絲」を注文すると、いわゆる「ステレオタイプ」な中華料理とは一線を画す料理が登場。
「一人暮らしのお客さんには特に、野菜をしっかり採ってほしいと思うので…」という親(?)心から、中華料理には珍しい「野菜サラダ」がセットに含まれている。
付け合わせのマッシュルームは塩、香辛料、油でバランスよく調理されており、「これぞ中華料理!」という味に仕上がっているのがポイント。その見た目からオリーブオイルの風味を想像していた記者は、良い意味でのカウンターパンチを喰らった感覚に。
もちろんメインの「青椒肉絲」も文句なしの味わいで、白米との相性が抜群であった。
また同店では日本酒に非常にこだわっており、なかなかレアな銘柄も取り揃えている。
現在はオープン3周年記念ということで、大島さんにジャンケンで勝つと4合瓶を一本プレゼント…というかなり太っ腹な企画を実施中。「でも直近だと、2連敗中なんですよね…」というコメントが、なかなかに哀愁を誘っていた。
気になった人はぜひ、同店の絶品中華料理と日本酒の味に舌鼓を打ってみてはいかがだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)