月曜朝にトレンド浮上した「連載再開」 『ジャンプ』読者を絶望に叩き落とす結果に
毎週月曜日といえば『週刊少年ジャンプ』の発売日。突如トレンド上位に浮上した「連載再開」という言葉に、何故か落胆の声が相次いでいる。
■実際に『ジャンプ』を確認してみると…
記者も同じく飼い慣らされた『ハンター』ファンのため、ツイッタートレンドで「連載再開」を目にした瞬間に、脳内ガッツポーズをしっかりと決めてしまった。
しかし関連ツイートを確認すると何やら事情が異なるようで、「連載再開しないのかよ…」「すいません、連載再開以外で『HUNTER × HUNTER』はトレンド入りしないよう法律作ってもらえますか?」「週明けから騙された…」といった絶望の声が多数上がっているのだ。
確かに今週の『ジャンプ』を確認しても、『ハンター』の連載再開などは一言も告知されていない。ではなぜ「連載再開」などという甘美な響きを持つデマが、突如世間を騒がせたのだろうか。
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■「偶然」の連鎖によって生み出された説
恐らく今回の事象に関しては、同じく『ジャンプ』にて連載中の『呪術廻戦』が大いに関係していると思われる。『ハンター』(というか冨樫作品)からの影響が色濃い同作では、今週の掲載話にて「死滅回游」(しめつかいゆう)なる事象の説明が登場。
単行本派、アニメ派ファンのために詳細は割愛させてもらうが、巧みな心理戦が不可欠と思われる複雑なルールと、見開き2ページをぶち抜いて行なわれた説明が「冨樫イズム」を大いに感じさせる構図となっていた。
そのため「今週の呪術、ハンターっぽいな」といったツイートが溢れかえり、その情報が「ハンターの連載再開」と誤解され、「連載再開」がトレンド入りを果たすまでに至ったと考えられるのだ。
またパロディネタに定評があるギャグ漫画『僕とロボコ』でも、今週はキレッキレな『ハンター』ネタが登場しており、こちらも「連載再開」トレンド入りの一因を担っているのでは…と思われる。
残念ながら『ハンター』の連載再開は叶わなかったが、同作が読者だけでなく、同業者からも愛されているという絶好の証明になったのは事実。いまだ休載が続くことに絶望するのでなく、感謝の正拳突きを繰り出し、気長に連載再開を待ちたい。
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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)