突然の祝日変更受け、カレンダー業界が瀕死と話題 じつは既に修羅場をくぐっていた
2020年に開催が予定されていた東京オリンピックの延期を受け、急遽変更となった祝日。そのしわ寄せがカレンダー業界に押し寄せていると言うが…。
新型コロナウイルスの影響を受け、開催が翌年へ延期となった東京オリンピック。こちらの延期に伴う2021年度の祝日変更を受け、カレンダー業界に注目が集まっていることをご存知だろうか。
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■昨年11月に可決・成立
東京オリンピックの開催延期が決定したのは2020年3月24日のこと。追って30日には、2021年7月23日より開幕となることが決定した。
それに伴い、2021年は「海の日」がオリンピック開会式前日に当たる7月22日、「スポーツの日」が開会式当日の7月23日、「山の日」が閉会式当日の8月8日へと移動することが決定。
しかし祝日の移動に関する特別措置法が可決・成立したのは同年11月27日のことで、開催日の決定から4ヶ月以上期間が空く形となってしまった。
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■カレンダー業界を心配する声
年末に近い時期の発表ということもあり、ツイッターを中心とするSNS上には当時から「もっと早く決めてほしかった」「スケジュールおさえてるイベント会社とか、苦労しそう」といった声が多数上がっていた。
オリンピック延期と比べて祝日の移動はそこまで大々的に報じられておらず、ツイッター上には「祝日が延期になったの知らなかったわ」といった声もチラホラ。新聞の広告などで祝日移動に関する項目を目にし、最近になって初めて気づいた人も多いようだ。
また、こちらのトピックが話題に上がるたび、「11月末に発表とかカレンダー会社かわいそう。もうどこも2021年のカレンダー刷り終わってたでしょ」「誤った祝日が書かれているだけでカレンダーの価値は低下してしまいますからね」といった具合に、カレンダー会社への影響を心配する声が都度上がっていたのだ。
果たして今回の祝日変更は、カレンダー業界にどれほどの影響を与えたのか。「新日本カレンダー株式会社」に詳しい話を聞いてみたところ、予想外の事実が明らかになった。