突然の祝日変更受け、カレンダー業界が瀕死と話題 じつは既に修羅場をくぐっていた

2020年に開催が予定されていた東京オリンピックの延期を受け、急遽変更となった祝日。そのしわ寄せがカレンダー業界に押し寄せていると言うが…。

2021/04/01 05:45



 

■完全お通夜ムードと思いきや…

まずは同社の担当者に「急な祝日変更が生じ、カレンダー業界に同情する声が上がっている」旨を伝えると、先方もそういった声を認知していた様子。

その上で、実際に今回の祝日変更は最悪のタイミングだったのかたずねてみたところ、「その時点では正直そこまで慌てたりはしませんでした」と意外な回答が。同社では昨年11月末の祝日変更アナウンスがあった時点で、既に2021年度の1月始まりのカレンダーは納品がほぼ完了しており、祝日を修正しての「刷り直し」や「回収」などの事態は発生しなかったという。

カレンダー
(画像提供:新日本カレンダー)

「今回は逆に発表が遅かったことが幸いしたと思います。さすがに、もう今からでは仕方ないよね、という時期ですよね」「もしこれがもう少し早い時期の発表であれば『今からならまだ直せる…』ということで、新しい祝日を適応させた仕様変更が大量に入っていたかもしれません」と担当者は語る。


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■近年最も苦労した「仕様変更」は…

しかしそんな同社も、元号が令和に変更となるタイミングでは苦労を強いられたよう。

新元号が判明していない時点でも、西暦のみの表記でカレンダーは作れるが、祝日の日程に関しては別。2019年の「退位の日」、「即位の日」などが祝日になるか、カレンダー印刷時点では決まっておらず、イレギュラーな対応を迫られたとのこと。

結局その年の祝日が決まったのは、前年2018年の12月であった。そのため近年では、2019年度のカレンダー作成時が最も頭を悩ませた期間のようだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

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