福岡市立中学校が指定違反の下着を脱がせるよう指示 県弁護士会は「人権侵害」と批判
大学の教職課程担当教授は、「教育の本質とは真逆」とバッサリ。その驚愕の実態とは…
■脅しや不適切回答
一方で髪型に関する校則の理由について、生徒が教師に尋ねると「ツーブロックがいけないのは『政府がそういっているから』」とうその回答をした。
また、後髪をしばるときに耳寄りも下の位置でなければならない理由については、「男子が見て欲情するから」と回答した教師も。さらに、おでこの産毛を剃った生徒に対しては、禁止規定がないにも関わらず、職員室前で1時間半立ったまま注意。
泣いてもその指導をやめなかった実態も判明した。さらに、生徒会で校則について議論していたところ、教師から校則の議論を禁止されたり、校則について意見すると「内申に響くぞ」「そんな態度なら内申やらんぞ」といった脅しを受けているケースも見受けられた。
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■直ちに廃止すべき
福岡県弁護士会は、福岡市、福岡県、文部科学省などに対して「合理的理由が説明できない校則や生徒指導、子供の人権を侵害する校則や生徒指導は直ちに廃止し、もしくは見直すべき」との意見書を提出。
その中で、「校則の制定、見直しにおいては、生徒も参加する校則検討委員会で検討するなど、生徒の意見を反映すべき」としている。調査を担当した弁護士は「実際の聞き取りで、若い先生ほど厳しい校則容認派が多いことに驚いた」と話す。