衝撃のドキュメンタリー『AGANAI』 さかはら監督がユーモアを交えて語る
映画『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』のさかはらあつし監督が『活弁シネマ倶楽部』に出演。ユーモアを交えて語り合う。
現在公開中のドキュメンタリー映画『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』のさかはらあつし監督が、WEB番組『活弁シネマ倶楽部』にゲスト出演し、同作について語った。
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■衝撃のドキュメンタリー
同番組は、「映画を語る」配信番組。今回は、映画評論家の森直人氏がMCを務め、初出演となるさかはら監督、映画ジャーナリストの徐昊辰(じょ・こうしん)氏の3人で、監督独自の視点の持ち方や、ドキュメンタリー論を深掘りしている。
「地下鉄サリン事件」は、1995年3月20日の通勤時間帯に、オウム真理教の幹部らが東京・霞ケ関駅を通過する三つの地下鉄路線を走る五つの車両に、猛毒の化学兵器・サリンを散布。死者14人(1人は重度の後遺症で寝たきりとなり、昨年3月に死去)、負傷者6000人余りにものぼった未曽有のテロ事件だった。
『AGANAI』は、事件の被害者であるさかはら監督が、今なお活動を続けるオウム真理教(現・Aleph)の広報部長・荒木浩氏と20年の時を経て「対話の旅に出る」というもので、海外の映画祭で話題となった衝撃のドキュメンタリーだ。
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■二人の共通点とは…
さかはら監督は、荒木氏と1年ほど撮影交渉を続けたことに触れつつ、「荒木さんでなければならないということはありませんでした。オウムを解題していくような映画を作りたかったんです」と説明した。
森氏は、さかはら監督と荒木氏がともに丹波地方出身で、同じ時期に京都大学に在籍していたという共通点を指摘。さらに「その京大に松本智津夫氏が来た際に、さかはらさんが『飛んでみろ!』とヤジを飛ばしたという…」と言及すると、監督は「みんな言いますよ、きっと」と返すなどトークを展開する。