「ラーメンハゲ」でお馴染みの人気漫画 コマ外に隠れた配慮がネット上で話題に

『ビッグコミックスペリオール』にて連載中の人気漫画『らーめん再遊記』には、ひと目見ただけでは分からない秘密が隠れているのをご存知だろうか…。

2021/04/09 16:45


我々が普段何気なく読んでいる小説や漫画の中には、筆者や作者からの「メッセージ」が込められているもの。もちろん中には、一読しただけでは気づかないような工夫も多く存在する。

近頃ツイッター上では、『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で連載中の漫画『らーめん再遊記』に込められた、なんともニクい仕掛けが注目を集めているようだ。



■『らーめん再遊記』とは?

現在連載中の『らーめん再遊記』は久部緑郎氏が原作、河合単氏が作画を担当する漫画で、その名の通り令和時代のラーメン業界および、フードビジネス業界を取り扱った作品である。

らーめん再遊記
(c) 久部緑郎・河合単 /小学館 ビッグコミックスペリオール連載中

前作に当たる『らーめん才遊記』は2020年4月より、テレビ東京系にて実写ドラマが放送。その際は作中屈指の人気キャラにしてネット上では「ラーメンハゲ」の愛称で親しまれているキャラクター・芹沢達也の性別がまさかの女性に変更となり、女優・鈴木京香が同役を務めた。

当時ファンに与えた衝撃は大きく、発表があった日の午前には「ラーメンハゲ」がツイッタートレンドの上位に浮上するほどであった。


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■コマの外をよく見ると…

そんな『らーめん再遊記』が再度注目を集める切っ掛けとなったのが、ツイッターユーザー・まこさんが2日に投稿した一件のツイート。

こちらの投稿には同作単行本を横にした状態の写真と、ページを開いた写真が添えられ、本文には「今朝いきなり気づいたんですけど、『らーめん再遊記』って、読んでいて親指がかかる部分はできるだけ絵を入れないようにしてませんか…」とつづられていたのだ。

https://twitter.com/mako_0722/status/1377749532302184450

ページ内を注目してみると、確かに両手で本を持った際にちょうど親指がかかりそうな部分には、ポッカリ余白が空いている。記者が実際に同書の別ページや作品の別巻を確認しても、同様の余白が綺麗に続いていたのだ。さらに『らーめん才遊記』や河合氏の別作品である『銀平飯科帳』でも同様の手法が確認できた。

1.2万件以上ものリツイートを記録するバズり具合を見せた同ツイートには「ラーメン家に置かれることを想定して(親指が汚れていても支障がない)この構図にしているのでは」といった推理も寄せられている。

そこで今回は『スペリオール』編集部と、発見者であるまこさんに取材を敢行し、同作に込められた謎に迫っていった。

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■なぜか担当編集にも衝撃走る
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