自宅の押入れで拳銃発見・警察出動でネット騒然 発見した家族を直撃
1920年代の大日本帝国陸軍のものと思われる拳銃。「遺品拳銃」が発見された場合の対処方法とは…
10日福岡県内の住宅の押入れから、拳銃が発見された。発見した家族がその拳銃をツイッターに投稿したところ、ネットは騒然。しらべぇ取材班は投稿者から詳しく話を聞いた。
■片付けの最中に発見
投稿者のでみすけさんによると、1964年に建築された実家の押入れで、でみすけさんの母親が片付けをしている最中に拳銃を発見。
【速報】ワイの自宅(実家)から戦前の拳銃が出てきた
※何かあったらアレなので近所の警察署には連絡しといた。んで今から警察官が確認に来るそうな。 pic.twitter.com/lsjI266LGu
— でみすけ (@demiske_RN46J) April 10, 2021
警察に連絡し、警察官が実家に駆けつけると「ああやっぱりこれか」と発言。警察からは、「古い家からは、同型の拳銃がでてくることがたまにある」といわれたそうだ。でみすけさんが警察に拳銃の引き取りを依頼し、実際に持ち帰ったそうだ。
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■帝国陸軍の拳銃か
この拳銃は、1920年代中期に開発・採用された大日本帝国陸軍の「十四年式拳銃」とみられている。ではなぜ、でみすけさんの実家で保管されていたのか。でみすけさんは2つの可能性について語る。
まず1つ目は、祖父の兄が太平洋戦争で殉職されており、その形見として保管していた可能性。2つ目は、近所にかつて軍事用の施設があったため、そこから入手した可能性も考えられるという。しかし、当時を知る親戚などはすでに亡くなっており、その確証は得られない。
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■速やかに最寄りの警察署に連絡
警視庁組織犯罪対策第五課・銃器薬物対策第一係によると、当時は適正に所持していたものの、終戦後に回収されず、所有者も亡くなるなどして未回収のまま残されている、旧日本軍の軍用銃を「遺品拳銃」と呼んでいる。
遺品拳銃は、家屋解体や引越しのため、遺品整理をした際に発見されることが多く、現在でも多く回収されているという。なお、遺品拳銃は、大事な形見であっても所持することはできない。
また、実弾が装填されたままのものもあり、暴発のおそれもあるため、遺品拳銃を発見した場合は速やかに最寄りの警察署に連絡するように呼びかけている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)