フィギュアスケートの選手は本当に目が回っていなかった 彼らだけが持つ能力とは
『チコちゃんに叱られる』でフィギュアスケートの選手はなぜ目が回らないのか解説。
24日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「なぜフィギュアスケートの選手は目が回らない?」が注目を集めている。
■目が回ったという状態とは
チコちゃんは「脳から目が回らない物質が出るから」という。フィギュアスケートの選手は実際に目が回っていないようだ。
目が回るという現象は、「真っすぐに立っているはずなのに視界が上下左右に揺れる」「立っていられなくなる」状態を指す。目が回っているときには、実際に目が揺れ動いている。
回転し続けると目が左右に揺れる。意思と関係なく動いてしまうことを眼振と呼ぶ。この状態は肉眼でも確認することができる。
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■三半規管が大きく影響
人間がさまざまな姿勢や動作をしていても倒れないように耳の中に三半規管というものがある。三半規管の中にはワカメのようにゆらゆら揺れる有毛細胞が存在し、この毛の傾きによって、目が回る感じを起こさせているようだ。
有毛細胞の傾きによって、脳が「体が回転している」と判断。脳が回転している状態についていくように目に指令を出す。長い間体がまわり続け、急に止まった場合m三半規管内の有毛細胞は反応できず、回転していたのと逆方向に傾いてしまう。
そのため、脳から司令が出続けてしまい目がまわるという現象が発生する。
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■スケート選手は特殊な物質を分泌
フィギュアスケートの選手は、スピンの練習を繰り返し、GABAという物質を脳から出すことで目が回らなくなるという。GABAは神経の伝達を抑える物質で、神経の興奮を抑える働きがある。
脳に分泌されると体が回転しているという信号をブロックできるようになるようだ。フィギュアスケートの監督によると3カ月~半年以上の訓練を経て目が回らなくなるようで、一朝一夕で身につく能力ではなさそうだ。
特定のスポーツ選手だけが持つ能力はフィギュアスケート以外にもあるのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)