都心で“ランチ難民”が続出… 問題点は「ちゃんと弁当作れ」ではない

緊急事態宣言下で「ランチ難民」が続出。いま注目すべきは「弁当を作って持って行くようにしよう」ではなく…

2021/04/27 13:00


スマホで調べ物をする女性
(monzenmachi/iStock/Getty Images Plus/画像はイメージです)

東京都など4都府県に緊急事態宣言が発出され、商業施設などの休業により、人々の生活にも様々な影響が出ている。27日朝には、都内で「ランチ難民」が続出していることが報じられ、話題に。



■休業要請の影響で「ランチ難民」続出

同日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では、商業施設や飲食店などが休業している影響で、ランチを求めて彷徨う「ランチ難民」が続出している状況を報道。

まさしくランチ難民となっていたスーツ姿の男性などが番組の取材に応じた他、感染症対策をしながら営業していた飲食店の従業員は「普段は来ないビル(エリア)からの客も来ていた」とも話し、平常時でさえ激戦となる都心オフィス街のランチ戦争が、よりいっそう激化している様子が伝えられた。


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■「弁当作れば?」という話ではない

この報道を受けて、インターネット上では「ランチ難民」がトレンド入り。「お弁当を作ればいいじゃん」「コンビニとか色々あるでしょ」と指摘する投稿も多数見受けられたのだが、いま注目すべきポイントはそこではない。

今回の緊急事態宣言では、人流を抑えるためにクラスターの発生などが確認されていない商業施設にまで休業要請が出され、飲食店も厳しく規制されているのに、「ランチ難民」が続出するほど出勤者の数が減っていない……というのが問題なのである。


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■食事をする“場所”に困る人も

ツイッター上では、「ランチ難民」報道から派生して、働く人のランチ事情に関連した様々な議論が巻き起こっている。

「難民って言葉の使い方はさておき『食べるもの』がないんじゃなくて『食べる場所』がないんだろ」「弁当食う場所を探すのも一苦労なんだがな…会社に広い食堂があるわけでもなし、ベンチ沢山置いてある広い公園があるわけでもなし…」と、“食事ができる場所”に困っている人たちからの、切実な声も数多く見受けられた。


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■「満員電車」も変わらず…

こうした事態を招いている一方で、『スッキリ』では「出社している人のほうが評価されるんじゃないか」という上司や会社からの“圧”により、テレワークが可能であるにも関わらず、通勤を続けている人々の声なども紹介された。

また、緊急事態宣言発出後初の平日となった26日朝には「満員電車」がトレンド入りしており、政府が掲げている「出勤者7割減」の目標値には程遠く、課題が山積している状況がうかがえる。

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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい

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