いきなりステーキ運営会社のからあげ店がいきなり閉店 その理由をマニアが分析
いきなりステーキ運営会社のからあげ店がいきなり閉店 その理由をマニアが分析
②定食・弁当向けの味ではない
からあげくにのからあげは、いま流行りのにんにくや醤油がガツンと効いたパンチのある味ではなく、「ちょっといい料理屋さんの上品なからあげ」を思い浮かべるさっぱりとした味。
社長が昭和時代から腕を振るう大ベテランの料理人なだけありからあげ自体は非常に美味しいのだが、からあげ定食や弁当を好む若い人や男性が求めるパンチが無く、弁当よりもお酒のおつまみ向け。コロナ禍で飲酒が難しい状況に合っていないからあげといった印象を受ける。
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③すべてにおいて中途半端
1と2で説明したこととややかぶるが、味は今流行りのものでもなく、価格も弁当と定食に特化した店に負けている。
また、ボリュームについても今のりにのっているデカ盛りからあげ弁当店『キッチンバスストップ』や『キッチンDIVE』など小規模の人気店にも負けており、からあげくにが一番良い点が見当たらない。
接客は非常に良く、付け合わせの漬物も3種入っていたりと満足度が高い店なのに「とにかく安く弁当を食べたい」、「パンチのあるからあげが欲しい」、「デカ盛りの弁当で腹を満たしつつSNSでドヤりたい」というよくあるニーズがどれも満たされないことが非常に残念だ。
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■またインパクトのある新店を期待
いきなりステーキ1号店がオープンしたときには「とにかくウマいステーキをとにかく安く食べたい」という消費者のニーズをガッチリ掴んでいたのに、最近のペッパーフードサービスは迷走している印象がある。
コロナ禍で飲食店の経営が全体的に厳しい状況だが、またいきなりステーキ登場時のようなインパクトある飲食店を、からあげくに閉店後に作ってくれることを心から願う。
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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)