変異株が流行する前に「やるべきだったこと」 橋下徹氏の言葉に専門家も頷く
現在ではもう手遅れだが… ここまで危機的な状況に陥ってしまう前に「徹底してやるべきことがあった」と橋下徹氏が指摘。
30日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ系)に、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が出演。新型コロナウイルスの変異株の感染がここまで拡大してしまう前に、徹底してやるべきことがあったと指摘した。
■現状では「人流抑制やむを得ない」
大阪府の危機的状況に、「今の状況で人流を止めるというのはやむを得ないと思う」としつつも、この1年で「飛沫感染対策」が肝だと分かってきたにも関わらず、「人流抑制ということに舵を切って、飛沫感染のところが疎かになっている」と橋下氏。
「(変異株の)感染力が高いというのは、短時間の会話でも移ってしまい、そういうところ(アルコールを伴わない飲食店)にもリスクがある。しかし、人流抑制だという話しの中では規制の対象外になっている」と指摘する。
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■「キャパシティコントロール」すべきだった
そして、「日本には『キャパシティコントロール(人数制限)』という概念が完全に抜けている」とし、「飛沫感染対策の徹底だと言って、施設の中での人数制限を義務化できていれば、僕はもうちょっと今の状況を避けられたのではないかと思う」「人数制限とか、マスクの着用、アクリル板の設置、換気基準、これらをまずきちんと義務化すれば、状況は変わったというように思われる」と私見。
これには、昭和大学医学部客員教授・二木芳人氏も「これに関しては、仰るとおりです」と深く頷く。
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■「公平にロックダウン」とも
二木氏は「この広さだと20人は入れないようにしてほしいとか…こういうことを徹底しておけば、別に時短も必要ありません、お酒提供しても恐らく大丈夫です。それらができていないから、結局人流を止めるということで、お店を兵糧攻めするような形になっている」とも指摘した。
しかし、現在の状況下においてキャパシティコントロールは「すでに手遅れ」であり、橋下氏は「人流抑制に舵を切ったんだったら、効果があるかはわからないけど、ロックダウンのほうが公平だと思う」「お店止められても、給付金が出る・出ない…不公平極まりない。根拠なく、公平にロックダウンという方法しか僕はないのかなと思う」とも私見を述べた。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)