特定動物のアミメニシキヘビが逃走し行方不明 その危険性について横浜市に聞いた
法律改正前に許可を得た人々が「特定動物」を飼っている実態が明らかに。
6日午後9時25分ごろ、横浜市戸塚区名瀬町の集合住宅に住む男性宅から、体長3.5メートル、体重約13キロのアミメニシキヘビが逃げ出した。男性が帰宅したところ、部屋の窓が開いていたという。神奈川県警戸塚署や横浜市職員などが捜索にあたっている。
■草むらに近づかない
しらべぇ編集部が横浜市動物愛護センターに取材したところ、7日朝から戸塚署員を中心に、愛護センター職員2名、戸塚区職員若干名と飼い主がヘビの捜索にあたっているとのこと。
担当者によると、アミメニシキヘビはネズミなどを絞め殺してエサにする性質があり、人に巻きついて窒息させる危険性があるという。
コブラ科、ハブやマムシなどを含むクサリヘビ科、ヤマカガシなどナミヘビ科の一部(後牙類)と異なり毒は持たないものの、かみつくことがあるため、「草むらには近づかない。また、ヘビを見かけても棒などでつつかないことが大事」と話す。
また、発見した場合は戸塚署または横浜市動物愛護センターへの連絡を呼びかけている。
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■愛玩目的での飼養禁止
アミメニシキヘビは、インドや東南アジアに広く生息するニシキヘビ(パイソン)の仲間。ニシキヘビと同じく比較的古い蛇の仲間に属するボアの一種・オオアナコンダと並んで、「世界最大(最長)の蛇」のひとつとされる。
ボアやパイソンは、そのワイルドな見た目から爬虫類愛好家の間では人気を集めるが、中でも最も一般的なのはアフリカ原産のボールパイソンで最大2メートルほど。
一方、最大全長が10メートルに迫り、体重が100kgを超えることもあるアミメニシキヘビは、ニホンザルやワニガメなどと同様に「特定動物」に指定されている。また、2020年6月に「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正され「愛玩目的」での飼養が禁止された。