「アルコール提供し通常営業します」と掲示した日本料理店 店主の想いを直撃
沈んだ世の中に明るい話題を提供したい。そんな店が1軒あってもいいのではないか。
3度目の緊急事態宣言で壊滅的打撃をこうむる飲食業界。飲食店が休業すると、協力金が支払われない取引先業者も悲鳴をあげることになる。そんな業者を救おうと立ち上がった老舗日本料理店がある。しらべぇ取材班は、店主の想いに迫った。
■創業50年の歴史
創業50年を誇る日本料理 星乃(東京都葛飾区)のオーナーシェフ星野氏は、大阪や兵庫さらに銀座にある鉄人・道場六三郎氏の店でも修業した経歴を持つ。“美味しいのは当たり前”をモットーに、店主自ら豊洲などへ仕入れにおもむく。
50年の歴史は、魚屋や酒屋などの業者との確固たる信頼関係に裏付けされたものでもある。「そんな業者が、コロナ禍で大変苦しんでいる姿は見ていられない」と話す。
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■業者さんに少しでもお金を
そこで、「5月12日からアルコールを提供する通常営業となります。緊急事態宣言で大変な思いをされている魚屋さんや酒屋さんなど業者さんに少しでもお金を回したいからです」。
「国や東京都から協力金はもらいません!こんなときだからあなたが元気になれるように頑張ります」と店の前に掲示し、同時にSNS上に投稿した。するとフェイスブックを中心に6万人以上が閲覧し、「素晴らしい」、「感動しました」、「応援しています」と称賛の声が相次いでいる。