「飲食店がコロナ渦最大の犠牲者」と意見広告 日本酒『獺祭』蔵元の想いを直撃
今回は自社というより、生産者、酒屋、飲食店などローカル地域経済をなんとかしたいという想いが強い。
24日、日本酒『獺祭(だっさい)』製造メーカー旭酒造(山口県岩国市)は、日本経済新聞(全国版)朝刊に意見広告を掲載。早くもSNS上で大きな話題となっている。
画像をもっと見る
■飲食店は破滅の淵
旭酒造は、「度重なる営業時間制限や酒類提供の中止などにより、全国の飲食店は疲弊し破滅の淵に立たされている」とし、「飲食店の閉店や倒産は、酒類や食材を卸している納入業者の疲弊、そこに関わる人たちの困窮に結びつく」と訴える。
また、公表されている兵庫県の感染経路別患者数の資料によると、家庭52.1%、職場16.2%、福祉施設7.5%などに対して、飲食店は最下位のわずか2.9%。にもかかわらず、飲食店には極めて厳しい営業時間制限などがかけられているとしている。
関連記事:都内の人気弁当店が飲食店支援を開始 「余った食材買い取ります」の意図を直撃
■納入業者が連鎖倒産
しかし、制限を課している職員の人たちそのものが、深夜遅くまでの会食を続けていたことが、誰もこの制限を信じていない証左だと指摘。また、飲食店の時間制限などは「いじめのようだ」と表現している。
このままでは飲食店の閉店や倒産が避けられず、納入業者の連鎖倒産、そこに関わる人たちの失業や困窮に結びつくと強く訴える。