大阪市消防局職員101人が新型コロナ感染、うち50代男性死亡 感染対策について聞いた
「救急車はどうしても狭い空間のため、アイソレーターがあることで安心感が違う」という声があがっている。
大阪府は4日、新たに189人が新型コロナウイルスに感染したと発表。また、22人の死亡が確認された。これで大阪府内の累計感染者数は10万546人に、累計死亡者数は2,404人になった。そんな中、市内の救急隊員が感染後死亡していたことがわかった。
■業務上の感染かは不明
大阪市消防局によると、2日に死亡が確認されたのが市内の消防署に勤務する50代男性救急隊員。先月3日にのどの痛みを訴えて、同5日に受けた抗原検査で陽性と判明した。息苦しさを感じたため、即入院となったという。
この男性が基礎疾患があったかどうかについては、個人情報の関係上明らかにできないとしている。男性はコロナ患者などの救急搬送業務に従事していたが、業務で感染したかどうかについては現在不明で、これから詳しく調べるという。
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■感染防止対策の徹底
なお、市保健所の調査で同僚や市民に濃厚接触者はいないと判断された。市消防局では今月3日までに、職員101人が新型コロナに感染したことが確認されている。感染者数について消防局は、「多いとは思うが、職員全体で3,500人という母数も影響している」と述べた。
職員の感染対策については総務省消防庁の感染防止マニュアルにもとづいて、N95マスク、ゴーグル、防護服、手袋などを徹底しているという。