国民民主党・山尾志桜里衆院議員が政界引退に追い詰められた裏事情
国民民主党の山尾志桜里衆院議員が次期衆院選に出馬しないことを発表。その背景とは…。
■記者の問いにブチキレ
山尾氏が表舞台に出たのは、5月14日に国会内で行われた「人権外交を超党派で考える議員連盟」第3回総会に出席。共同代表として会見に応じた。
記者から「国会に所属するテレビ、各社の代表として一部週刊誌で報道されています議員パス不正利用に関して、直接的な説明がされていないですけども」と質問が出ると次のようにまくしたてた。
「あのーすいません。まったく今日はそういう場ではありませんので、その件についての質問があれば、どうぞ会館のほうにいらして、質問を出してください。まったく趣旨が違います」
続けて、別の記者が「でも先生、説明されたほうがいいんじゃないでしょうか」と問うと、「まったく場が違いますので、失礼します」とブチ切れして、立ち上がって、そのまま会場を後にした。
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■国民民主党は厳重注意処分
筆者は玉木代表の定例会見で3週にわたって、山尾氏の説明責任について追及。初めは玉木氏も「議員である以上、説明責任を果たすべきだ」と述べたが、翌週は「幹事長に対応を任せる」とトーンダウン。さらに、翌週は「党としては厳重注意処分にした」と答え、幕引きを狙った。
筆者は玉木氏や山尾氏に取材で接してきたが、筆者や他の記者の追及がローブローのように効いて、引退表明になったのでは…と推察する。
まあ、とにもかくにも、山尾氏は元検事で弁護士資格も持つ上に弁が立つ。政界引退後も、新天地が待っていることだろう。今後の活躍に期待したい。
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(取材・文/France10・及川健二)