フライト直前の飛行機、ふと窓を見ると… 乗客の心震わすアートに称賛相次ぐ
飛行機の搭乗客が窓から外を見ると、そこには思いがけぬメッセージが。ツイッター上では感動の声が相次いでいる。
■「25日」から始まった粋なメッセージの秘密
11日に鹿児島県・奄美空港から東京国際空港(羽田空港)に向かって出発する飛行機内で、こちらのメッセージを目撃したというちょろ母さん。
発見時の様子について「最初はハートかな? 四つ葉かな? と思って見ていたのですが、描かれていた花がハイビスカスと分かり、最後に『ありがっさまりょうた』と書かれたときには感動しました」「さらに、その文字を踏むことなく移動し、丁寧にお辞儀をなさったときには、もう言葉ないほど感動してしまい、思わず窓越しに拍手してしまいました」と振り返ってくれた。
JALは毎月25日を「日航の日」として定め、各空港にて「ご搭乗ありがとうございます」と書かれた横断幕を用いて搭乗客の「お見送り」をするのが恒例となっている。そんな折、今年4月25日に奄美空港にてJAL整備士の一人が件のアートを描き始めたところ、多くの乗客から反響の声が相次ぎ、現在は3名の整備士がこちらのメッセージを作成できるまでに至ったという。
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■こんな日はメッセージが見られない?
「25日」以外にも作成されるケースがあるこちらのアートだが、「飛行機の席によっては、アートが全然見えないのではないか…」と不安に感じる人もいることだろう。しかし前述の通りこちらの粋なメッセージを担当する整備士は3名いるため、日によっては一つの機体の周辺「3カ所」に同時にメッセージを描き始めるケースもある。
だが勿論、毎日描かれるわけではないので要注意。というのも、水を使用してコンクリートに文字を書いているため、当然雨が降ったりなどして「地面が濡れている日」はイラストやメッセージを描くことができないのだ。
多くの人々に感動を届けてくれた、JAL職員たちの粋な水性アート。奄美の自然に負けないくらい美しく尊い、日本が誇る「おもてなしの精神」に、心からの敬意を払いたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)