がん闘病中の大島康徳氏、保存していた文章を妻が公開 「何が正解なのか?」
闘病中の大島氏が、入院中に下書きとして保存していた文章を妻が公開。自身の選択への覚悟がつづられている。
ステージ4の大腸がんと肝臓や肺への転移を公表し、闘病中の野球解説者・大島康徳氏のAmeba公式ブログが29日に更新。大島氏が保存していた文章を妻・ナオミさんが公開した。
■人生も治療も選択の連続
大島氏は前日28日の更新で、「ブログを書くことがきつくなってきました。ママちゃん、頼むよ。俺がママちゃんに伝える言葉、ちゃんと、皆に伝えてくれよ」と、ナオミさんにブログを託すことを明かしていた。
29日の投稿では「それぞれが、それぞれらしく」と題し、大島氏は「人生は選択の連続。病と共に生きるということは、治療に対しても選択の連続だ。医療的な意味において、私の選択は正しいのかどうか、それは分からない」とつづった。
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■患者自身に決める権利
治療について、「自分の人生をどう生きるのか? どう生きていきたいのか? その考え方によって、受ける治療への決断は変わる。患者自身に決める権利がある。その決断の裏には、それまで生きてきたその人の人生があり、背負ってきたもの、背負っているものがあり、一言で語れるほど単純なものではない」と強い覚悟をうかがわせる。
続けて、「何が正解なのか? そんなことはやってみなければ分からない。治療だって、人生だって同じだと思う。ある人の選択は、その人にとっての正解であって、他のある人にとっては正解ではないかもしれない。今を生きている人、皆、それぞれの人生をそれぞれいろいろなものを背負いながら、抱えながら生きている」と記した。