メイドたちに愛された「アキデニ」が閉店、ネットには惜別の声も

秋葉原ファンに愛され続けた「デニーズ」が8日15時をもって閉店。記者は閉店時間の様子を見に向かった。

2021/07/09 05:15


秋葉原デニーズ

東京・秋葉原にあるファミリーレストラン「デニーズ」が8日15時に閉店、営業を終了した。

いちチェーン店の閉店と思うことなかれ。ここはアキバファンに長年愛された店としても知られ、ネット上には「たくさんお世話になりました」「本当にしんどい。本当につらい」と惜別の声が相次いでいる。


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■当時はグルメも限られており…

秋葉原デニーズ

【画像】店頭には閉店を知らせるポスター

このデニーズがオープンしたのは、秋葉原が電子パーツや部品、家電の街からサブカルの街に進化し始めていた頃となる2003年。

今でこそメイド系コンセプトカフェや、居酒屋などがわんさかある秋葉原・電気街エリアだが、当時はまだチェーン店はおろか飲食店自体が少なく、秋葉原駅に併設されていたレトロな駅ビル「秋葉原デパート」のお好み焼きなんかが食べられたフードコート(既に閉店。現在はアトレ秋葉原1)や、老舗大衆食堂「かんだ食堂」(既に閉店)や牛丼専門店「サンボ」など、食事スポットもだいぶ限られていた。


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■コミケ始発までの「前線基地」

夜8時になると一気に活気がなくなるアキバにとって、24時間営業店が進出した価値は大きく、飲みすぎて終電を逃した記者もよくこの場所で休憩していた。

また、年2回開催されるオタクの祭典「コミックマーケット」参加のため遠征してきたアキバファン、さらにはアイドルライブを見終わったファンたちが集う場所としても重宝されてきた。

ネット上では「コミケ前始発までここで色々会議して、コミケ後はここで休憩」「完全ノープランでコミケ来た時飛び込みで入れる宿まじでひとつもなくて一晩明かさせてもらった」「テーブルにへたばって朝まで寝てた記憶ある」と、当時の思い出を明かすファンの声が多く上がっている。

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■メイドにとっても息抜きの場
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