フルーツトマトがハート型になる理由とは こだわりの生産者に品種や育て方を直撃
愛情や幸福の象徴であるハートモチーフ。美しいハート型トマトの写真が話題になっている。
■昔は広く普及していた品種
曽我農園によると、このトマトは「ファーストトマト」という昔の日本で広く普及していた品種。甘味と酸味がしっかりとしていて「昔ながらのトマト」としてのイメージが強いが、果肉が柔らかく形が丸くなりづらいので輸送には向かず、現在では多くの農家が栽培をやめてしまったという。
しかし、ファースト系トマトはお尻の部分が尖るという特徴を持っており、低水分、低夜温で栽培すると、刺さるくらい尖った形状、かつ小玉で極めて濃厚なフルーツトマトに仕上がるそうだ。
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■それ相応の技術が必要
ただし、非常に栽培が難しいのでそれ相応の技術が必要になるとのことだが、曽我農園は「毎年、どれくらいハートに近いトマトができるか楽しみにしています」と話しており、ハート型トマトへの情熱が感じられた。
ハート型トマトは実際、フルーツトマトのシーズンである4月~6月に1個400円くらいで販売しているとのこと。またハート以外の色んな形のトマトも直売所限定で販売しており、「ハートより少し安くして販売しているので人気商品」とのことだ。
最後に「ハートの形は皆さんに見てもらって和んでもらえれば嬉しいです」と語っていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)