野菜にヘヴィメタルを聴かせ続け意外な結果に それでも辞めない理由がロックすぎた
小松菜に音楽を聴かせて「メタル小松菜」に進化させる? 生産者のロックな人柄が最高すぎた。
■作り続ける理由に衝撃
ヘヴィメタルを聴かせても変化がないと判明しつつも「メタル小松菜」を生産する理由について、単刀直入に尋ねると「惰性でしょうね(笑)」と、笑顔できっぱり。惰性だと…! そんな無駄な行為を続けているなんて、とてつもなくロックじゃないか…。
「生産効率性においてメタルを浴びせる事に何一つメリットはありません。愚行と言っても過言ではないでしょう」と自虐的に語り、「こういった取り組みが注目され、加えて(パン屋)とコラボを行った以上、辞めたくても辞められないのです」と舞台裏まで包み隠さず教えてくれる。
苦労を語るが、実際に音楽を聴かせる際は一株ずつ葉をめくり丁寧にヘヴィメタルを聴かせている姿が印象的だ。
関連記事:セブン、安くて量も絶妙の「ちょうどいい弁当」が神コスパ これはハマりそう…
■「メタル小松菜」に込めた想い
そのため、気を抜くと辞めてしまいそうとのことで「『小松菜にメタルを浴びせても何も変わらないという事を知ることに成功した』と強引にも程があるポジティブ思考を常在戦場の如く意識しています」と自身を奮い立たせているのだとか。
しかし、「メタル小松菜」を作る際には「メタル小松菜ではない小松菜(ノンメタル小松菜)と同じ味わいを出さなければならないという重い十字架を背負って、気を使いながら生産しております」と我々の想像もつかないこだわりがあるという。
関連記事:めるるの本名“愛瑠”の名前の由来に驚き 「ハードな名前なんだね」
■楽曲を作ったのは…
なお、「メタル小松菜」を生産する際に聴かせていた重厚なサウンドの楽曲は「小松菜伐採 ~株式会社ベジフルファーム社歌~」。じつは長山さんが所属するメタルバンド「オリンポス16闘神」の楽曲であり、長山さんが作詞作曲を担当したというのだ。
「オリンポス16闘神」の特徴を聞くと、「メンバーは医師、元パチプロ、経営者、大手企業役員、弁護士、元聖飢魔Ⅱ、第3代修斗ライト級王者など動物園のような状態で、ムダに人数ばかり増えた驚愕のバンド体脂肪率ですが、経済戦となれば間違いなく日本最強です」とのことで、フレキシブルにもほどがあるバンドのよう。
加えて、この楽曲は長山さんが取締役を務めるベジフルファームの「社歌」でもあるというから凄まじい。「個を尊重する時代に無理やり歌わされたらたまったものではない」と柔軟な考えのもと、「だったら歌えない社歌を作ったほうが世のためだ」として「歌えない社歌」が制作されたそう。
一見ネタのようにも思える「メタル小松菜」だが、長山さんのロックな人柄とマルチなスキル、そして多く情熱が注がれた商品であることは言うまでもないだろう。
・合わせて読みたい→めるるの本名“愛瑠”の名前の由来に驚き 「ハードな名前なんだね」
(取材・文/しらべぇ編集部・根室 ひねき)