保護者が高校剣道場で生徒2人に暴行 警察に被害届提出する事態に
教委は「説教の段階で、顧問が保護者をなだめるべきだった。対応が遅れたことは否めない」と語った。
■被害者の一人が被害届提出
叱りつける様子を近くで見ていた剣道部の顧問(教員)は、制止に入り、過呼吸となった女子生徒を保健室に搬送。その他の生徒を避難させ、ほかの教員へ連絡し、複数の教員が剣道場に駆けつけた。その場で保護者をなだめて帰宅させた。
校長は9日に高岡署に相談し、14日現在被害者の一人が被害届を提出。もうひとりの生徒は被害届提出を検討中だ。
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■対応が遅れたのは否めない
県立学校課は、しらべぇ編集部の取材に対して「説教の段階で、顧問が保護者をなだめるべきだった。対応が遅れたことは否めない」と語った。また、保護者が度々学校を訪問していたことで、「教員側に油断や安心感があったのではないか」とみている。
教委は心理的に動揺している剣道部員に対して、スクールカウンセラーを派遣。生徒の心のケアに努めるとともに、今後学校の入校などについての防犯上の危機管理体制強化について検討するという。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)