橋下徹氏、高校球児の無念に「絶対にアカン」 五輪開催の意義求める
橋下徹元大阪府知事が、陽性判明で出場辞退となった高校球児の無念に「絶対にアカン」と発言。
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が18日に自身のツイッターを更新。高校野球の予選辞退に関連し、オリンピック開催の意義と政府の責任を求めた。
■優勝候補も無念の予選辞退
橋下氏が「これは絶対にアカン」と触れたのは、関係者の新型コロナの陽性が判明し、優勝候補とされながらも鳥取県予選の出場を辞退した米子松陰高校について。
16日深夜にPCR検査で関係者1名の陽性が判明し、翌日に部員らを集めて独自の抗原検査を実施。幸い全員の陰性は確認されたようだが、関係各所との競技の末に県高野連の規定に従い初戦のわずか50分前に辞退を決断した。
春の県大会で21年ぶりの優勝を果たし、甲子園の切符をかけて予選に出場するはずだった米子松蔭だが、戦わずして夏が終わってしまった。
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■高校野球に影響も五輪開催の意義は?
関係者の感染が判明したことにより予選の出場を辞退したのは米子松蔭だけではない。新潟県でも中越高校が校内での感染が拡大していることにより出場を辞退せざるをえなくなるなど新型コロナウイルスの影響が大きく出ている。
そんな中で行われようとしているのが東京五輪だ。橋下氏は「なんのためにオリンピックを開催するのか」「政治がオリンピック開催の意義を明確化しないから」と声をあらげる。
橋下氏は「バッハ氏が日本に来た理由は、こういう高校生を救うためにある」と続け、予選大会への出場を辞退した高校球児たちを救うために声を上げよと求めた。
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■政治責任を追求する声も
「与野党は何をやっているんだ」と橋下氏は怒りをあらわにする。また関連している新聞社にも何とかするべしという考えを明らかにしている。その中でも特に西村大臣には「こういう時にこそ高野連にはお得意の圧力を徹底的にかけるべきだ」と強く要求する。
「陽性になった人はこれからどんな人生を歩むことになるのか」「辞退した時の心のダメージを想像しろ」と橋下氏が心配するとおりに高校球児の無念は計り知れない。
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(文/しらべぇ編集部・綾崎 かなめ)