県立八戸東高校球技大会で熱中症・17人救急搬送 消防は「9人が自力歩行できず重症」
現場でのトリアージでは重症(自力で歩行できない)9人、軽症8人だったという。
八戸消防本部によると、19日午後2時半すぎ、青森県八戸市の県立八戸東高校から複数の生徒が熱中症の症状を訴えているとの通報が入ったという。しらべぇ取材班は、消防と教育委員会から話を聞いた。
■9人が重症
消防によると、午後2時37分に八戸東高校から「15歳と16歳の女子生徒に熱中症の疑いがある。体育館で発症した」との119番通報が入った。最初の段階では救急車1台、消防車両1台、ドクターカー1台が現場に急行。
すると、熱中症の生徒が多くいたため、追加で消防車両などが高校に入った。合計救急車5台、消防車両7台、ドクターカー2台が出動し、計17人の生徒を市内の病院に搬送。現場でのトリアージでは重症(自力で歩行できない)9人、軽症8人だったという。
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■バタバタ倒れている
青森県教育委員会高校教育課は、しらべぇ編集部の取材に対して「高校の教頭が、一括して取材対応している」と語った。一方で八戸東高校は「教頭が電話で長時間取材対応中。玄関にも新聞記者が待っているため、早急な対応が難しい」と述べた。
高校の生徒は、SNS上に「今学校の敷地内が救急車だらけ。球技大会で皆バタバタ倒れてる」と投稿していた。
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■何度同じことを繰り返すのか
八戸市内の午後2時の気温は31℃、湿度が58%で熱中症厳重警戒となっていた。ネット上では、「全国各地で同じことを何度繰り返すのか」や「こんな猛暑では、体育授業は水泳以外は厳しいのではないか」といった意見があがっている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)