知念実希人氏、医療現場からの悲鳴伝える 「坑道のカナリアみたいなもの」
作家・医師の知念実希人氏が医療体制を「坑道のカナリア」に例え、逼迫する状況に早期のワクチン接種を訴える。
東京都在住の医師でもあるミステリー作家の知念実希人氏が31日にツイッターで逼迫する医療体制について訴え、一刻も早くワクチンを接種するように呼びかけている。
■医療の体制はかなり制限
「あらゆる救命センターの知り合いから悲鳴が聞こえてくる」という投稿を引用リツイートした知念氏。28日以降は連日3,000人をこえる感染者を記録していることもあり東京都の医療体制は「かなり制限されている」と言う。
最前線の医療現場は、どんな指標よりも早く医療状況の危機を察知します。
言葉は悪いですが『坑道のカナリヤ』みたいなものです。
そのカナリヤから続々とこれまでにない警告と悲鳴が上がっています。
何卒ご自身の身を守り、順番が来たら早く予防接種をお願いいたします。 https://t.co/9q26Bq8MvF— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) July 31, 2021
新型コロナウイルスの陽性者への対応はもちろん心筋梗塞や脳卒中、熱中症といった症状で緊急治療が必要となってしまった場合でも対応が難しくなっているのだと訴える。
「残念ながら東京では皆さんの命を十分に守ることが出来なくなりつつある」と医療崩壊もささやかれる現状に触れ、「最大限の自衛を」と警鐘を鳴らした。
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■現場の危機は「坑道のカナリア」
あちらこちらから悲鳴が上がっている医療現場の危機的な状況を「坑道のカナリア」みたいと表現した知念氏。
「炭鉱などを採掘する際に、人間よりも先に有毒ガスに反応してカナリアの鳴き声が止む」ことから、炭鉱労働者がカナリアをカゴに入れて危険感知に利用していたことに由来する言葉だ。
つまりこのままの感染状況が続けば医療現場の深刻的な状況が全国に広まってしまうということだろう。政府や自治体が訴えるに「不要不急の外出を控える」ように自粛した上でワクチンの通知が届いたら可能な限り早く接種することが予防につながる。