知念実希人氏、医療現場からの悲鳴伝える 「坑道のカナリアみたいなもの」
作家・医師の知念実希人氏が医療体制を「坑道のカナリア」に例え、逼迫する状況に早期のワクチン接種を訴える。
■反ワクチンデマは理不尽
ワクチン接種に対して問題になっているのが、ワクチンに関するありとあらゆるデマだ。「反ワクチン方面からも打っても解毒すれば大丈夫らしい」という声が出ている事について「打つ気になったらできるだけ早く接種して」と新型コロナワクチンの接種を知念氏は呼びかけた。
もう、接種後に解毒剤(?)を飲もうが何しようが構わないから、打つ気になったらできるだけ早く接種して。
反ワクチンデマに騙されてしまったことでリスクに晒されるのは、あまりにも理不尽です。 https://t.co/dJxWmacOwJ
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) July 31, 2021
誤った情報によってリスクにさらされている人は「あまりにも理不尽」と訴える知念氏の投稿からは気のせいか疲れきっている感すらうかがえる。
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■デルタ株は重症化しやすさも
第3波を上回る感染状況が伝えられているが、一日の死亡者数や重傷者数は当時と比べれば少なくなっている。これを毒性が弱くなっているのでは…と伝える報道を「全く弱毒化などしていない」と否定する知念氏。
それどころか初期症状では風邪に似た症状でも重症になってしまう可能性は「今までよりも高くなっている」のだと厳しい認識をしめした。
弱毒化なんて全くしていません。
それどころか、強毒化しています。
初期症状が風邪みたいでも、そのあと重症肺炎になる確率が今までよりも高くなっている、極めて危険な変異ウイルスです。 https://t.co/RLhxdDgQT7
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) July 31, 2021
「極めて危険な変異ウイルス」だと知念氏が告げるように事態が深刻になっているのは間違いない。自粛の疲れやオリンピックの盛り上がりから浮ついた気分になってしまうのは良いが、一層気を引き締めた対応をしていかないと最悪の状況は避けられない。
東京都では特にモデルナ製ワクチンを中心に空きのある接種会場もあるようだ。感染状況を広げないためにも情報を積極的に収集し、接種券の届いた人はいち早く接種を検討してほしい。
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(文/しらべぇ編集部・綾崎 かなめ)