河村たかし市長、「金メダル噛み」謝罪会見に物議 「イラつく」と辛辣な声も
名古屋市の河村たかし市長が、「金メダル噛みつき騒動」について謝罪。謝罪に出向いたというが、明らかにしどろもどろな様子に記者陣が次々「詰問」する事態に。
愛知県名古屋市の河村たかし市長が4日に起こした「金メダル噛みつき騒動」。
度を越した悪質なパフォーマンスだと批判が殺到している状況を受け、5日、河村市長は金メダリストであるソフトボール日本代表・後藤希友選手と、同選手の所属するトヨタ自動車に謝罪したことを明かした。
■「立場をわきまえない極めて不適切な行為」
冒頭、書面を読みながら「この度、トヨタ自動車様所属の後藤希友選手はじめ、関係者の皆様が東京2020オリンピックにおける優勝報告として小職をご訪問いただいた際、軽率にもご本人様の長年の努力の結晶である金メダルを汚す行為に及びました。名古屋市長としての立場をわきまえない極めて不適切な行為であったと猛省すべきと痛感しており、ご本人様はもとより関係者の皆様に多大なご不快な思いとご迷惑をおかけし、誠に申し訳なく心よりお詫び申し上げます」と頭を下げた河村市長。
合わせてトヨタ自動車本社に出向いた上で、後藤選手に謝罪文を提出したことを明かす。
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■しどろもどろの市長
トヨタ自動車本社には副市長、スポーツ市民局長、市長室長の3人と向かったということだが、会見では隣にいた市長室長の言葉を輪唱するような形で「…す、杉野副市長、それから…寺沢スポーツ市民局長…それから… 2人だけだったかな…。…それと市長室長…」と、なぜかしどろもどろに。
「僕は少し離れて行きましたけど。車の中からお詫びしておきました。中に入るのはちょっとね…」と説明を続けると、その状況に違和感を覚えた記者陣から「来訪を断られたのでは?」「なぜ市長が直接行かなかったのか」と質問が飛んだ。
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■「イラつく会見」と辛辣な声も
河村市長は、「お断りというか…そういう言い方はしたくないけど。とりあえず書類を届けてくるということでございますので。自分は気持ちだけお届けに行ったと」「敷地の中には入らなかった。トヨタさんには受付の方に渡しただけなので。そういうふうにしてくれ、ということだったので、私も従って…」と説明。
「これから向かう」という連絡は直前に入れたものの、アポなしで謝罪文を持ち込んだと市長室長が付け加え、その狼狽ぶりに記者陣も納得していない様子だった。
ネット上では、会見を見たユーザーから「『心からお詫び』って原稿棒読み…」「本当にイラつく会見でした」「自分で行かないの? 謝罪文は書類なの?」と辛辣な声が飛び交っている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)