橋下徹氏、重症者を救うため家庭内感染があっても自宅療養に理解 賛否両論分かれる
元大阪府知事の橋下徹氏が「重症者を救うという国家目標」のためにも新型コロナウイルスの軽症者は自宅療養をするべきだとの考えをしめした。
8日に元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏がTwitterにコメントを投稿。新型コロナウイルスによる重症患者の増加に歯止めをかけるためにも軽症者は自宅療養をするべきだとの考えをしめした。
■自宅療養は感染防止のためでない
新型コロナの感染拡大に自宅療養を勧める方針に擁護の立場を取っている橋下氏。Twitterで自宅療養のせいで家庭内感染が増えてしまうのではないかという批判に「感染を抑止するためのものではない」と反論した。
ワクチンが普及しているイギリス、アメリカでも感染者数は拡大している。とにかく重症者を救うという国家目標。そのためには入院の必要のない軽症者は病院を使わない。逆に重症リスクのある家族がいる場合には自宅療養は厳禁。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) August 8, 2021
橋下氏は自宅療養について「感染拡大を前提に社会全体で重症リスクに対応するためのもの」として、ワクチン接種が進むことによって重症患者の増加が抑えられるのならという条件付きで、ある程度の家庭内感染を容認する考えを示した。
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■「重症者を救う国家目標」が先決
橋下氏はワクチン接種が進んでいる海外でも、新型コロナウイルスの感染者が再拡大していると指摘。まずは「重症者を救う国家目標」を最優先にするという考えのようだ。
橋下氏のかかげる重症者を救う国家目標を達成するために自宅療養を推奨。「入院の必要のない軽症者は病院を使わない」と症状の軽い感染者は自宅で療養をおこなうように呼びかける。
ただし橋下氏も家庭内クラスタによって新型コロナの被害を拡大してしまうのは本意ではない。「重症リスクのある家族がいる場合には自宅療養は厳禁」と家庭内の状況によって臨機応変な対応を求めた。
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■意見には賛否両論
橋下氏の投稿に「インフルエンザだって自宅療養」「橋下氏の考えは一切感染したくない派には理解できないんだと思う」と賛同するコメントがよせられた。
反面で「家庭内感染が増えたら重症になる人も増える」「家庭内感染が今の主流」だと自宅療養には否定的な考え方も多い。家庭内療養を極力抑え、軽症者でもホテル療養などにするべきだとの考え方も根強いようだ。
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(文/しらべぇ編集部・綾崎 かなめ)