世界最小212グラムで生まれた超未熟児 医師らの手厚いケアで家族の元へ
超低体重だった赤ちゃんが、退院時には6.3kgにまで成長した。
■小さな赤ちゃんに戸惑い
シュアンちゃんの肺は未発達で、呼吸補助のために人工呼吸器を装着する必要があった。
新生児科のシニアコンサルタントであるイボンヌ博士は、「彼女の日々のケアは、特に生後2週間が最大の課題でした。あまりにも小さく、薬の計算も小数点以下の単位で行わなければならなかったのです」と説明している。
太ももは大人の指と同じくらいの大きさしかなく、体内にチューブを入れるのにも、オムツのサイズを探すのにも苦労したという。そんななかでも成長を続けるシュアンちゃんは「ハッピーベイビー」と呼ばれ、周囲の人々から愛されているそうだ。
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■高額な入院費問題も解決
7月9日の退院時には体重は6.3kgまで増えたものの、生後14カ月の現在も慢性肺疾患があり、自宅で人工呼吸器を装着して暮らしているシュアンちゃん。
入院費は約20万ドル(日本円で2,200万円超)を超えたが、クラウドファンディングによって30万ドル(3,300万円超)近くを集めることができたという。
目標金額を超えたうちの半分はシュアンちゃんの将来の医療費に当てられ、残りは支援を必要とする家族のために「GIVE.asia」という団体に還元されたことが伝えられている。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)