チコちゃんが「ぶどうの周りにつく白い粉」の正体に迫る 新鮮で完熟した証だった
『チコちゃんに叱られる』でぶどうに纏わり付く粉について解説。農薬などでなく自然に発生するようだ。
13日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「ぶどうの皮につく白い粉ってなに?」が注目を集めている。
■粉の正体は「ブルーム」
果物屋やスーパーで売られているぶどうには白い粉がついていることが多々ある。「農薬」と勘違いするケースも多いが、チコちゃんによるとこれは「ろう」であるのだという。
ぶどうにつく白い粉の正体は「ブルーム」と呼ばれるぶどう自体から作られる天然のろう物質。ろうとは、脂肪酸やアルコールなどでできているロウソクのろう。紙や布に塗ると水をはじく性質があるのだが、これと同じことがぶどうの皮に起こっている。
関連記事:コレな〜んだ? 無印良品、新発売の商品が最高にオシャレ心をくすぐる
■水を弾く役割を持つ
水をはじく際にポイントとなるのがクチクラという膜。ぶどうの表面を拡大して観察すると皮のさらに外側には、私たちの目には見えないクチクラと呼ばれる膜が存在している。
クチクラは、多くの植物の葉や茎、実に存在していて、水分の蒸発を防いだり、雨などを弾いて病気を予防する機能を持つ。
そして、このクチクラは、主にクチンという物質とろうで構成されている。ぶどうの実が大きくなるにつれて徐々にろう物質が増えていき、溢れたろうが外に押し出される形でブルームとなる。