コロナ禍2年目の『24時間テレビ』が叩かれなかった理由 チャリティ批判の浅薄さ
コロナ禍2年目の『24時間テレビ』を昔から変わらぬ文化の違いや今日の現状から考える。
■人気を持続する『24時間テレビ』
『24時間テレビ』は昔から批判されがちだ。批判の代表者が『27時間テレビ』(フジテレビ系)であり、『24時間テレビ』が偽善であると言わんばかりに『27時間テレビ』は、ビートたけし・明石家さんま・タモリの3名を指す通称「ビッグ3」を中心に、バラエティを徹底、その歴史をつくり上げた。
しかしながら、批判の強かった昨年の『24時間テレビ』の平均世帯視聴率も15.5%であり、極めて高い視聴率を維持している一方で、『27時間テレビ』は解体を余儀なくされ、今年は、来週放送の2夜連続生放送の形で模索中である。
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■チャリティ批判の浅薄さ
昨年に顕著なように、『24時間テレビ』は出演者などにお金を費やしての番組制作は欧米のチャリティ番組と比較してチャリティになってない、などという批判がなされがち。
しかしながら、チャリティ自体の問題は『24時間テレビ』に始まったものではなく、日本やアジアに共通する文化的な構造問題である。
そうした時、『24時間テレビ』がチャリティへの努力をしていることは疑いようはない。日本流のチャリティ番組を確立していると言っても過言でなく、それを長年の高視聴率が証明するのだろう。