在宅酸素療法時の喫煙に厚労省などが注意喚起 死亡事例77件の実態とは

厚労省の担当者は「酸素吸入中は、患者はもちろん周りの人も絶対にたばこを吸ってはいけない」と話す。

2021/09/06 17:55


厚生労働省によると今月1日時点で、新型コロナウイルス感染による自宅療養者は全国で13万5000人余り。東京都港区では往診した医師が「酸素投与が必要」と判断した場合に、保健所や業者がボンベを届ける事業を始めた。

そんな中、関係機関が在宅酸素療法の火気取り扱いについて注意喚起を実施中だ。



■酸素吸入中の喫煙厳禁

横浜市消防局はツイッター上に、「在宅酸素療法に使う酸素濃縮装置などの使用中は、装置の周囲2m以内には火気を置かないで下さい。特に酸素吸入中の喫煙は厳禁です」と動画付きで投稿。この動画は6日午後5時現在約133万回再生されている。

在宅酸素療法による火災

厚労省は、2003年から在宅酸素療法による火災発生件数のモニタリングを続けているが、2020年3月までに計88件の火災が発生し、77人が死亡している。その一番の原因は喫煙で35件(39.8%)。

【動画】在宅酸素療法時の喫煙による火災を検証


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■周りの人もたばこ禁止

安全使用推進室の担当者は、「酸素吸入中は、患者はもちろん周りの人も絶対にたばこを吸ってはいけない」と話す。また、「そもそも肺を痛めている状態での喫煙は良くない」と語った。

在宅酸素療法

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■周囲2メートル以内火気厳禁
話題厚生労働省東京都患者火災横浜市新型コロナウイルス
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