コロナ禍のストレスであおり運転が増加? 国内では妨害運転罪の施行後も…
妨害運転罪施行後も止まらぬあおり運転。米国では危険運転とコロナストレスとの関係性を懸念。
■コロナストレスと危険運転
米国では同月、カリフォルニア州の高速道で割り込まれた母親が抗議して中指を立てたところ、相手車両から発砲に遭い、幼稚園に向かう途中の後部座席の6歳の息子が死亡。
4月には首都・ワシントンDCの路上で、自車を接触された49歳の男性が相手方の女と口論となり、拳銃を取り出した女性にその場で頭を撃たれた。
同国の銃暴力規制団体によると、コロナ感染が拡大した2020年は月間平均20人が殺害、重傷を負い「4年前に比べ、月間2倍のペース」という。
コロナ前の2019年でも怒り運転に起因した重大事故は445件。502人が死亡し(米運輸省道路交通安全局調べ)、この傾向は今後も続くと、懸念されている。
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■1990年代から拡大
銃を伴わないまでも、自車を意図的に接触させたり、執拗に追いかけるなどの事例が頻発し、被害者らが動画サイトにアップ。
米国では悪質な運転事例が1990年代から全土に拡大したといい、(新たな)パンデミック(コロナ感染症)は「あらゆるタイプのストレスを日常生活に持ち込んでいる。
多くの人が失業などの不安を抱え、かんしゃくを起こしている」(米銃暴力規制団体)といい、交通関係者は神経をとがらせているようだ。米の統計調査会社は「COVID19の間、ロードレイジは急増した」と報告している。
この「ROAD RAGE」は米メディアの造語。全土に広がる危険運転を背景に1990年代から普及しだした、という。