車のスリップ事故で額を失った女性 「脚をダッシュボードに乗せないで」と啓発
時速190キロ超で走る車に乗っていた女性が、エアバッグと自分の膝によって重傷を負った。
■事故の後遺症
事故によりグローニャさんの顔面には多くの骨折が見られ、ひたいの骨は取り除かざるを得ない状況だった。また、脳骨髄液がしみだしており、脳神経外科の治療も受け、その他にもさまざまな合併症に苦しんだ。
陥没した前頭部に新しいひたいを作るため、イタリア製陶器での再建手術が行われたのは、事故から2年後の2009年のことだった。現在は10年以上が経過し、整形外科での手術は完了、医師たちはグローニャさんの現状に満足しているという。
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■自分の経験を教訓に
現在でもたくさんの後遺症に日々悩まされているというグローニャさんは、「走行中の車の中で絶対に脚をダッシュボードに乗せないで」と警告する。
セレブたちがSNSにそうしたポーズの写真を投稿するのを目にする度に、ひどい無力感にさいなまれるというグローニャさん。「この体勢で車に乗ることがどれほど危険なことなのか、多くの人に知ってほしい。できるだけ多くの人に広めてください」と自身のSNSに投稿した。
ダッシュボードの下にはエアバッグが潜んでいるという、当たり前すぎて忘れがちなことを再確認する出来事となった。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)