スマホ用絵文字に「妊娠中の男性」が登場予定 激しい議論を呼ぶ
毎年新たに承認される絵文字たち。今年はより包括的かつノンバイナリーなものが加わるという。
スマートフォン用に、毎年追加される絵文字。今年追加される予定のものに「妊娠中の男性」が含まれていたことで、大きな話題を呼んでいることを、『Mail』など数多くの海外メディアが報じている。
■毎年追加される絵文字
主にスマートフォンで使用される絵文字は、カリフォルニア州に拠点を構えるユニコード評議会のメンバーが毎年承認し、新しいものをリリースしている。
来年にかけて追加されることが承認されたバージョン14.0の絵文字の中には、さまざまな肌の色を反映した手の絵文字などに加えて、「妊娠中の男性」が含まれており、大きな注目を集めている。
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■男性も妊娠!?
ユニコード協議会のメンバーは、「妊娠中の男性」や「妊娠した人」の絵文字は、トランスジェンダーやノンバイナリーの人も妊娠できることを認知するものであるとしている。
また絵文字の検索に特化したサイト『Emojipedia』の編集者は、「男性は現実世界のみならず、1994年のアーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画『ジュニア』のように、フィクションでも妊娠することができる」と主張した。
さらにこの絵文字を「妊娠」と捉えず、「食べすぎの人」や「短髪の女性」としても使うこともできると語っている。
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■「ジョーク」か「怠慢」か
この発表を知った絵文字ユーザーたちがTwitterに集い、各々の主張を展開した。困惑派は、「トランスジェンダーの人が嫌いというわけではないけど、誰が使うの?」「妊娠した男性の絵文字を作っていると聞いて、ジョークだと思っていた」など、追加の必要性に懐疑的だ。
一方で肯定派は「これまで妊娠した女性のみで男性がなかったことが、ユニコード協議会の怠慢」と語っている。これまで当たり前としてきたことを今一度振り返ってみることが、多様性を生かした社会を作ることにつながっていくのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)