2年間首にタイヤをかけていたヘラジカ救出 人間社会で危機にさらされる野生動物

2年間の成長でタイヤが抜けなくなり、角を切断する大掛かりな作戦に…。

2021/10/14 19:40


ヘラジカ

アメリカ・コロラド州デンバー南西に位置するパインの道路沿いで、少なくとも2年以上の間、車のタイヤを首にかけていたヘラジカが麻酔で捕獲され、角を切ってタイヤを外すことに成功した。『The Guardian』などの海外メディアが報じている。

【動画】体重270kgのヘラジカの角を切断する大手術



■2年間タイヤ付きで生活

コロラド州の野生動物保護局『コロラド・パークス・アンド・ワイルドライフ(CPW)』によると、このヘラジカは北米で「ワピチ」や「エルク」などとも呼ばれるアメリカアカシカの4歳半の個体で、体重はおよそ270kgにもなるという。

この個体が初めて目撃されたのは2019年で、少なくとも2年間にわたって、首に車用のタイヤをかけながら生活していたことになる。


関連記事:犬と散歩に出たまま帰らなかった女性 遺体の一部が熊の胃の中に…

■角が邪魔でタイヤが取れず

ヘラジカの首にかけられたタイヤを取り除くため、保護局のスタッフはこれまでに何度も捕獲を試みており、4回目にしてついに麻酔銃を用いた捕獲に成功。

しかし、タイヤを首にかけたまま過ごすうちに、角も成長して大きくなってしまったらしい。そのままではタイヤを引き抜くことができず、計5ヶ所の角を切断するという大掛かりな作業の様子が、CPWの公式ツイッターに動画で公開されている。

目撃!アラスカの野生動物 ヘラジカに接近せよ【Amazonでチェック】

次ページ
■野生動物がさらされる危機
アメリカ話題タイヤ野生動物翻訳記事
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング