LEGOが性別ステレオタイプの除去を発表 子供たちの意識調査結果も明らかに
LEGOはおもちゃをより多様なものへ、男女差なく遊びたいもので遊べるように、自社製品を変えていくことを明らかにした。
デンマークのプラスチック玩具ブランドであるLEGOは、「男の子用」「女の子用」という表記をすでに自社の製品から排除しているが、この度、性差別によるステレオタイプも除去していくことを発表した。『Daily Star UK』などの海外メディアが報じている。
■性別ステレオタイプの廃止
11日、LEGOは国連の国際ガールズデーに向けて、『Geena Davis Institute on Gender in Media(女優ジーナ・デイビスが設立したジェンダー研究所)』に世界7ヶ国、7,000人の子供とその親に対する意識調査を依頼していた結果を発表した。
そしてその結果を基に、性別のステレオタイプを体現するおもちゃを取り除き、女の子も手に取りやすいおもちゃに変えていく方針を打ち出した。
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■男女別による機会の損失
調査結果によれば、71%もの男の子が、「女の子用おもちゃ」を使うことでいじめられるのではないかと不安を抱いており、その親たちも同様の懸念を抱えていることが明らかになった。
また、女の子たちはより幅広い事柄に意識が向くようになっているにも関わらず、「女の子らしいこと」に興味を向けるよう促されているという。
専門家は、「女の子は組み立て系のおもちゃを与えられないことから、空間能力を育むチャンスを、男の子はお人形を与えられないことによりお世話をするスキルを育む機会を奪われている」と話し、子供たちが男女の別なく平等におもちゃでトレーニングできる機会を奪っているのだと警鐘を鳴らした。