モーターボートのGPS故障で海を29日間漂流した2人 自力で食糧・水分を確保し生還
2人の命を救ったのは、緊急事態下での冷静で適切な対応だった。
■漂流生活は「良い休息」
3日、パプアニューギニアに到着した際には2人とも衰弱しており、現在は救助された地で療養している。
ナンジカナさんは船上での漂流生活について、『The Guardian』に「コロナ禍での良い休息」だったとも語っている。船に乗っている間は、新型コロナウイルスの状況も含め、世間で何が起こっているのか全くわからなかったのだという。
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■漂流から生還のケースは他にも
2月には、バハマの無人島で3人の漂流者が救助されている。3人はココナッツを食べたり、シェルターを作ったりしながら、1ヶ月間島に取り残された状態で生き延びた。この3人はパトロール中だったアメリカ沿岸警備隊によって救助され、全員キューバ国籍だったことがわかっている。
彼らは、救助される5週間前にボートが転覆し、泳いで無人島の岸にたどり着いたという。しかし、そもそもなぜボートに乗っていたのか、理由は明らかになっていない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)